#日常の保守取扱
1.放電
*安全レベル/警告!
(1)放電中、定格容量の2倍以上を超えない電流にしてください。蓄電池内部の導電
部が切断されると、爆発の原因となります。
(2)電動車運行時、BDI(Battery discharge indicator)の制限以下に放電しないで
ください。電池の電圧偏差及び早期寿命が終了される場合があります。(電池容量
の80%以下には放電しないでください。)
(3)過度な使用条件下で運用されたり、改造された電動車で負荷消耗が多い場合には、
一般的な容量より多少大きめの容量の電池をお使いください。
2.充電
*安全レベル/警告!注意!
(1)専用充電器または蓄電池の定格容量、電圧に合った蓄電池を使用して蓄電池を
充電してください。
(2)充電中には電解液の温度を55℃以下に保ってください。電解液が上昇すると、
漏液による火傷の原因となります。夏季や直射日光が当る場所で充電する時には、
特に注意してください。
(3)充電器の最大電圧は、メーカーに相談せず変更しないでください。入力電圧が
高すぎると、蓄電池が過充電され、温度上昇と寿命短縮の原因になります。
(4)蓄電池は、通気の悪い所、温度及び湿度が高い中、雨水がかかる所ならびに
腐食性ガスがある所に取り付けないでください。
(5)蓄電池を充電する時には火気(ライター、タバコの火、グラインダー/溶接機の
炎など)に近づけないでください。爆発の原因となります。
(6)過充電(放電量の125%超過)は、しないでください。蓄電池が加熱されたり、
寿命短縮の原因となります。
◆放電された蓄電池は、可能な限り早期に充電してください。
◆充電は、タイマーに従って自動的に終了します。適正な充電完了の目当を、次の
表示から確認できます。
(a)充電完了後の電解液の比重が約1,280(25℃)を示した時
(b)以前の放電量が分かっている場合は、その量の110~125%の電気量(Ah)が
充電された時
(c)端電池の電圧が最高値に達した後、1時間以上一定値を示している時
◆過充電や充電不足は、寿命短縮の原因となるので、次の方法による適切な充電
を行ってください。
(a)蓄電池の容量に合った充電器を選定
(b)電圧に合った充電器タップ(Tap)電圧を設定
(c)タイマー時間の設定(手動式タイマーの場合)
◆蓄電池は、高温で使用すると寿命が短くなるので、電解液の温度は55℃を超え
ないようにしてください。充電中には温度が上昇しやすいので、55℃を超えた時
には充電を一時中止したり、換気扇などで強制冷却させたりしながら温度の上昇を
防いでください。もし、やむを得ない場合でも、55℃以上上昇させないでください。
◆蓄電池は、充電中多量のガスが発生すると共に、水の電気分解による発熱が原因で
蓄電池の温度が上昇するが、充電の際には、蓄電池式フォークリフトのカバーを
必ず開放してください。
◆蓄電池を室内で充電する時、通風や換気に十分配慮してください。使用中や放置中
であっても通風と換気にご注意ください。
◆蓄電池を低温で使用する時、電解液の温度は最低−15℃以上を維持しなければなり
ません。蓄電池の電解液の温度が5℃以下になると、蓄電池の内部抵抗が急激に
増加し、充電効率が下がるので、温度に合わせて充電量を調整する必要があります。
したがって、低温地域は別途の充電器室を設置・運営する必要があり、適正充電室
の温度は5~25℃を保ってください。
電解液の温度(℃) 充電量(%) 電解液の温度(℃) 充電量(%)
5~25 110~125 −15~−10 140~150
−10~5 125~140 −15以下 充電不可
3.均等充電
毎日充放電を繰り返す蓄電池は、1ヶ月に1回程度、充電器の取扱説明書に従って
均等充電を行ってください。
4.補充電
蓄電池は、使用しない時であっても自己放電によって徐々に容量が減少します。1ヶ月
に1回程度、均等充電項目に準拠して補充電を行ってください。
(参考)
1.LEAKAGE TYPE充電器の適正範囲
1)初期電流:100AH当たり16−22A以下
2)末期電流:100AH当たり3−4A以下
3)充電末期電圧:63V/48V以内
4)充電量 :105〜110%(放電量比)
5)充電時間:8Hr〜10Hr
6)蓄電池の比重 :1,280±0.01/25°Cを維持
7)充電時電池温度上昇:55°C以下を維持
8)無負荷出力電圧の管理
2.SCR充電器の適正範囲
1)初期電流:100AH当たり16A以下
2)充電器末期電圧:62〜63V/48V以内
3)充電量 :105〜110%(放電量比)
4)充電時間:8Hr〜10Hr
5)蓄電池の比重 :1,280±0.01/25°Cを維持
6)充電時電池温度上昇:55°C以下を維持
5.液面点検と保守
*安全レベル/警告!注意!
(1)電解液を最低液面以下に下げないください。精製水が補充されなかったため
に液面が低下した蓄電池は、加熱や爆発の原因となります。
(2)液面が極板以下に下がると、寿命が低下します。必ず最高液面線と最低液面
線の間に保ち、週1回は液面の点検を行ってください。
(3)規定の液面まで精製水を補充してください。保守間隔を長くし、保守時に精
製水を入れすぎないようにしてください。入れすぎると電解液が溢れ出て
フォークリフトの全長腐食、キャップ(Cap)変色、電解液の比重低下などの
原因となります。
(4)蓄電池には精製水以外のものは入れないでください。不純物が入った場合、
熱、発火、有毒ガス発生の原因となります。
(5)蓄電池の点検と取扱については、点検・保守の習得者、熟練者、専門家、
サービスの店員以外の者はしないでください。感電事故の原因となります。
◆保守されなかったために液面が低下すると、寿命短縮の原因となります。
電解液は、充電時の電気分解によって水分が減少するため、充電完了後に
精製水を補充していつも液面を最高液面と最低液面の間に保ってください。
漏水または過補液などによる電解液の保守の仕方は、下記の図を参照し管理
してください。
・フロート(Float)が最低液面(図1)状態にある場合、速やかに精製水を補充
してください。
・注液の際、フロートが上昇し、フロートの凹凸部が見えたり、上部と下部の色の
変更地点(図2)に到達した時、精製水の補充を中止してください。(電解液は、
いつも最高液面~最低液面の間に保つ)
6.液面検出装置(選択仕様に限る)
*安全レベル/注意!
(1)液面検出装置の電極部の付着位置を変更しないでください。液面検出装置
の破損と誤動作は、電池不良の原因となります。
(2)液面検出装置には、表示部本体のL,E,Dが点滅するもので、液面検出装置の
表示部に付着した赤色L,E,Dが点滅している時には電解液面が低下したことを
意味するので、上記の図に従って保守してください。
液面状態 緑色発光灯 赤色発光灯
適正な状態である 点 灯 消 灯
低下して保守が必要である 点 灯 点 滅
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